習作。
BAROQUEのファンアートを描き始めて6年目ですが、やっとイメージを8割くらいまでは形にできるようになって来ました。
別ジャンルにうつつを抜かしていた間になぜか描けるようになっていたんですよね。しばらく距離を置くことで落とし込めることもあるのだなぁ、と思った。
萌え語りとか考察はもうやり尽くした感じがしますが、絵のアイディアはまだまだ尽きないです。むしろこれからが本番。
更新情報・落書き・絵の途中経過などを載せます。 管理人:蛹
習作。
BAROQUEのファンアートを描き始めて6年目ですが、やっとイメージを8割くらいまでは形にできるようになって来ました。
別ジャンルにうつつを抜かしていた間になぜか描けるようになっていたんですよね。しばらく距離を置くことで落とし込めることもあるのだなぁ、と思った。
萌え語りとか考察はもうやり尽くした感じがしますが、絵のアイディアはまだまだ尽きないです。むしろこれからが本番。
至聖所の入口で、体を巨大な柱に貫かれ、朽ちかけた天使は言っていた。
“この先には、かつて世界を創造維持する神であったものが存在する。ある時神は一人の人間──男を愛し、その男もまた神を愛した。
しかし、二人が結ばれることは、神がその神格を失うこと、秩序ある世界の崩壊を意味した。二人はそれを良しとした。
一つになった二人は悠久の眠りに入り、世界は朽ち果て、今尚歪み続けている───”
今、私の目の前に在る、かつて神であったらしき男女の像は、幸せそうな微笑みを浮かべて抱き合っている。
世界を滅ぼした忌まわしき神だというのに、その姿を見ていると、私はなぜか安らかな気持ちになった。
あの朽ちた天使は、ずっと独りで彼らを見守っていたのだろうか……。彼らのことを語る天使の声は、どこか皮肉めいていた。
* * *
また一編、大熱波関連のSSが見つかりました。ファイルの記録によれば2012年のもの。
SSというか、大熱波絵のキャプションとして考えた文章です。画像は恐らくそのイメージスケッチ。
2016年大熱波記念イラストその2
大熱波当日または前夜、コリエルたちがダァバール融合を決行しようとしている情報をキャッチして、ゾッとするような怒りの表情を浮かべる上級天使…というコンセプトが一応あったのですが、それにしては狂気が足りないので、単に感覚球を操っている場面と思ってくれても構いません。
なんだか凄まじく古臭い感じの塗りになってしまいましたが、総合的には割と気に入ってる絵です。。。
たまにはビビッドな色遣いもよいですね。
2016年大熱波記念イラストその1
今年はなんとか間に合いまして嬉しいです。
エンディングで融合して双身の神となった主人公と創造維持。
その2人から新しい宇宙が誕生する場面に立ち会う上級天使の幻影…というイメージで描きました。
自分の中にあるBAROQUEの物語では一番最後に相当する場面ですね。
大熱波のお祝いに描く絵としてはちょっとズレてたかな…。
あと今思い出したけど、創造維持神って宇宙を創造できるほど高位の神ではないんですよね、確か。
まあ、内的宇宙ということでひとつ…。
震える指先が乾いた土に触れる
この地上のありとあらゆるものを風化させていく風が、
私の頬を優しく撫で、背に生えた翼をなびかせる
傷の痛みは、今は歓喜を呼び起こし、したたる血の匂いは甘美であり、
今まさに己の肉体をもって知る“命”の感覚に、私は恐れ慄いた
体を支える彼の細い腕が、大地のごとく頼もしく感じられ、
私はその中で、たった今生まれたばかりの雛鳥のように、震えていた
“世界”になった彼はしかし、空でも、大地でも、風でもなく、
彼自身の腕で、私を包み込んだ
ああ、それにしても、なんという美しい空だ
かつて天に太陽があった時、
地平線から昇りまた没していくその瞬間の、時を止めたような空
世界は今も燃え続けている
罪人たちはこの辺獄で、熱のない業火に、永遠に焼かれ続ける
嘆きながらも、彼らはこの赤い空の美しさを讃え、
神は一層地上を醜くする
視界がぐにゃりと歪み、
目に映る全てのものが、溶け崩れ、混じり合った
自らもまた、その大きなうねりの中に呑み込まれて行くのを感じながら、私は安らかに目を閉じた
暗闇の中でも、彼は物言わず、ただその腕で私を抱いていた
いつまでも────
* * *
2013年の大熱波頃に書いた散文詩が見つかったので掲載。
この詩に対応する絵を投稿するつもりだったんですが、未完成でした。