生贄の種類は2つある
・サクリファイス
その共同体にとって最も大切なものを捧げ、神の不満を解消する
生贄は丁重に扱われる神聖な存在
・スケープゴート
その共同体にとっての敵を作り出し迫害する事で、共同体の不満を解消する
生贄は虐げられる穢れた存在
大熱波前の主人公はサクリファイス 大熱波後の主人公はスケープゴート
しかしどちらも結果は逆になっている 主人公は彼を贈った者たちの期待を裏切る
1回目は上級天使の妨害によって、2回目は、もはや維持するべき共同体が存在しなかったから
こう考えると上級天使って感情では主人公を嫌ってるけど
行動ではむしろ主人公を救ってるんだよなあ
twitterでちょっと語った「上級天使が記憶を消したから主人公は救われた」っていうのもそれ
上様は天使か悪魔か分からない存在だね本当に
そんな中途半端だから最後は彼自身がスケープゴートになっちゃったんだよ
でも主人公は上級を“追放”した訳ではなかった
そもそも「穢れ」を排除しようとしない そこがバロックの優しさだ
「歪み」ってつまる所、穢れとか、原罪とか、混沌とか、そういうものだと思う