記事一覧

上級天使考察

24日と今日の拍手の方々、どうもありがとうございました。

***

ブログの見た目をちょっと変えたいなー。
拍手の絵も描きたい。バナーの絵も変えたい。
やりたいことだらけだ・・・。

今、絵が思うように描けないので、先にこの前言ってた上級天使の考察を載せる事にします。
長いので続きから。


注意
他人の設定を読む事で、自分の中のキャラクターに対するイメージが傷つく恐れのある方は、読まない方が良いです。
また架空のキャラクターを、実在の人間と同じように考察・解釈する事に抵抗感を感じる方も、読まない方が良いです。
あくまで私の頭の中の上級天使像がこうだというだけの話で、人様に押し付ける意図はございません。私はどんな上様も好きです。

***

続き

まずは概要から。

・アルビノである(両親の意図的な遺伝子操作の結果、遺伝子に欠陥が生じた)

・サイコパス(先天性の反社会性人格障害)であるが、
 後に大熱波による心理的なショックと器質的なショック(前頭葉に傷がついたとか何とか)で、人格に変化が起こった。
 大熱波前に比べて情緒不安定になったものの、他者への共感能力と罪悪感を感じる能力などが、多少改善した。
 (ので、最終的には自分の歪みを受け入れられた)

 その他、神経質や完璧主義などの傾向もあるが、同時にそれらを解消できる能力・行動力も持ち合わせているため、
 本人は自分のそうした面を特に問題とは感じていない。(その代わりに周囲の人間が消耗させられる)
 またプライドが非常に強く、自分の弱点を決して人前に晒さない上、その弱点すら武器に変えようとする。

・主人公がダァバールで創造維持神から浄化能力を手に入れたように、
 上級天使もまた、(本人が意図した訳ではないが)生まれてくる際に創造維持の能力を一部、奪っている。
 彼が感覚球を操る力を持つのはそのため。
 つまり、創造維持が自己コントロール能力を失調したのは、二重の意味で上級天使のせいであり、
 彼は生まれた時から業を背負っている。

・両親はマルクトの研究天使であり(神経科学などを専攻)、上級天使自身も、幼い頃から教団の中に身を置いている。
 6歳の時に行われた、天使としての適正検査で、マルクト史上最高の適性を持つ事が明らかになってからは、
 未来の上級天使候補として、手厚く育てられた。
 上級天使に就任するまでは、コリエル1号がその教育係だった。

・少年期に父親による躾という名の暴力的・精神的な虐待を受けた過去がある。
 これ自体が彼の性格の歪みに影響した訳ではないが、そうした父親の暴力性や、力で他者を抑えつける傾向を、
 上級天使自身も引き継いでいると思われる。(本人は自分のそうした面から目を背け、認めようとしない)
 母親は神経質な女性で、上級天使に歪んだ愛情を注いでおり、息子に対して過干渉・過保護な面があった。
 両親共に、上級天使の姉に対しては、優秀な自分たちには相応しからぬ子供として、その存在を疎ましく感じ、
 世話の一切を医師と看護師に任せている。
 そうした姉への失望感の反動で、(アルビノというハンデはあるものの)五体満足であり、
 知能も優秀な上級天使は、両親から重過ぎる期待をかけられていた。
 上級天使自身は、そんな両親の事を内心ではひどく憎んでいた、というよりは、鬱陶しくて仕方が無かった。
 そして上級天使に就任する前、まだ10代のうちに、両親を研究中の事故に見せかけて殺害した。

・彼が上級天使になったのは、そうした彼自身の自由意志が認められない環境に加えて、
 人格障害から来る過大なナルシズムや、他者への征服欲、
 更には創造維持神が喪失した能力を取り戻そうと、彼を自分に近い場所へ引き寄せた結果である。

・彼が世界を歪ませる事になった動機として、彼の姉の死は一つの理由ではあるが、直接の動機ではない。
 何よりも彼自身が生まれ持った、世界に対する深い疎外(見捨てられ)感、常軌を逸した怒りと憎しみ、
 破滅願望(退屈を嫌い、よりスリルのある方法を選択したがる傾向)がその原因である。

 
(ここから詳しい説明)

 
私の上級天使に対する考察は、
「どうして彼は世界を歪ませて、創造維持神に成り代わろうとしたのか?」という疑問から始まっています。
その答えのヒントとなるのが彼の姉の死で、私も始めのうちはそれが答えそのものだと思ってましたが、
更によく考えていくうちに、どうも違うのではいか、と考えるようになりました。

そもそも、姉にまつわる設定自体が、元は同人設定でPS版から追加されたもの、というメタな理由もありますが、
上級天使の姉が死んだのが、彼が10歳くらいの頃だと仮定して、
それから大熱波に至るまでの20年間、その時の恨みに囚われ続けて来たというのは、少し信じがたい事ですし、
彼がそうした復讐心だけで創造維持神を狂わせたとも、考えにくいと思います。
あくまで感情的なものが根源的な理由ならば、それはきっと並大抵ではない強さのもので、
トラウマの有無に関わらず、彼自身の人格自体に問題があったとするのが、妥当な所だと思いました。
また、上級天使がした事の多くは、良心のタガが外れていなければできない事だということを鑑みても、
(大熱波前までの)彼はやはり、サイコパスであったと思います。

復讐の手段にしても、別に宗教団体の指導者になる必要は、無かった訳です。もっと別の方法で世界を支配する方法だってあった訳です。
(上級天使が心の底からマルクトの教理を信仰していたとは思えないし、仮にそうであったとしても、本人が好きで選んだ事ではないと思う)
それに、いくら恵まれた才能とカリスマ性を持った人物だとはいえ、あの若さで、彼個人の意思だけで、
上級天使という地位にまで上り詰める事は、どうしたってできなかったと思います。
コリエルなど組織の重鎮からの反感を買うような性格であるならば、尚更です。
少なくとも上級天使の地位に祭り上げられる程度には、
偽装天使としての心構えや、教団内での常識といったものを、体に叩き込まれていたと思います。
そしてそれは、幼い頃から教団に身を置いて学んでいなければ、到底無理な事です。
以上の理由から、上級天使が元々外部の人間だったという可能性は、低いと思います。

虐待と両親殺害については、根も葉もない私の完全なる妄想ですが、それもやはり、
上級天使が「一線を越えた」人間である事を裏付けるエピソードとして、意味のあるものだと思い、付け加えました。

大体そのような感じで、
なぜ彼がマルクト教団に所属し、上級天使になり、世界を歪ませたのか、という事に納得できる説明を、
自分の中で探し求めた結果、上記のような自己設定が出来上がりました。
上級天使は先天的な欠陥を数多く抱え、また更に、それとは関係ない部分で、自然の摂理から大きく外れた人間だと思います。
(創造維持神に支配されない代わりに、その庇護も受けられない)
従って、彼にとって、この世界を普通の人々と同じように平凡に生きていくのは、非常に困難な事だったと思います。
生まれなかった方が良かったくらいだけれど、生まれてしまったので、
後は世界を殺すという選択肢しか残っていなかった、不幸な人だと思います。

  • 2012/12/27(木)
  • 考察&萌語り&SS